意味 |
ホソムギ属植物に属するもので、冬型芝であるが、他の冬型芝と異なり暖地にも植栽され。暖地用の牧草としても重要な種類。造園上利用されるものは次の2種であるが、いずれも匍匐茎ではなく株型である。(1)Italian ryegrass(Lolium multiflorum Lam):Annual ryegrassとも呼ばれ、地中海地方原産。わが国には明治年間に導入された。ネズミムギと称されるもので1?2年草。牧草として用いられたもので東北から九州に至るまで広く栽培され、気候に対する適応範囲が広い。生長の遅い芝が芝生をつくるまでのつなぎの役目をする一時的な芝として重要であり、主として混播用として用いられる。また夏型芝の冬の間(休眠期)芝生を緑に保つため、ゴルフ場のグリーン等では、オーバーシード用に利用される。(2)Perennial ryegrass(Lolium perenneL.):English ryegrassともいわれ、牧草として古くから栽培されたもの。わが国には明治以降牧草として導入されたもので、ホソムギと呼ばれる。耐寒性は強いが、冬暖かく、夏涼しい土地を好み、牧草としては北海道から九州の冷涼地まで広く栽培されている。夏の乾燥にはやや弱く高温時には休眠する。しかし冬の乾燥にはよく耐え、強靭で、埋立地(千葉県津田沼地区)の飛砂防止試験では立派な成績をあげた。管理がよければ良質な芝生となる。公園・運動競技場・ゴルフ場などに利用される。外国ではフットボールやラグビーのグラウンドに適するといわれる。株型の単年草。品種にNorlea Manhattan、Pennfine等が知られている。 |