意味 |
地域の諸現象の平面的分布を分析的にとらえる手法。地理学の分野で1930年ごろ開発された。メッシュとは網の目のことで、分析の対象となる地域や敷地の全体に網をかぶせるとその目によって全体が小区画に分割され、地形・土壌・土地利用等の土地特性がモザイク状に表出される仕組みになっている。網の目が矩形の場合には格子にも見えることから、グリッドアナリシス(grid analysis)と称されることもある。メッシュアナリシスを定義すると、対象となる土地の区域全体を、形状が同じか、もしくは大きさがほぼ等しい小区画に分割し、各小区画それぞれの特性を均質なものとしてパターン化することにより、対象全体の特性パターンをとらえる手法、ということになる。メッシュアナリシスの要点は、メッシュの大きさと形状にある。大きさの決定は、分析対象を等質区分できる規模が限界で、分析の目的や分析の対象となる区域全面積、それに調査データの精度も影響してくる。メッシュの形状は、一般的には正方形であるが、長方形や三角形・六角形メッシュが用いられることもあり、国土地理院発行の地形図に用いられる標準メッシュは長方形である。また、正方形メッシュや長方形メッシュが直角座標メッシュであるのに対し、極座標メッシュというものがある。同心円メッシュといわれるものがそれで、このメッシュを用いると、中心性のある、例えば市街地拡大の様子等を分析する場合に有効である。 |