項目 | 夢窓疎石 / むそうそせき |
英語 | - |
意味 | 〔1275?1351〕鎌倉末期から南北朝にかけて尊崇された臨済宗の禅僧。伊勢に生まれ南都で受戒し、京都に上り建仁寺の無隠円範について禅を修めた。後に鎌倉の建長寺・円覚寺に歴参し、1325(正中3)年後醍醐天皇の懇請で南禅寺に、北条高時によって鎌倉の浄智寺・瑞泉寺・円覚寺 に入り、甲斐の恵林寺を創建、勅召で再び南禅寺に住し、足利尊氏の後醍醐天皇の冥福を祈る天龍寺の開山となり、国師号を賜った。国師は生来深く山水の景を愛好し、作庭の知識深く、特に「碧巌録」の禅学が理想とする厳しい自然観照の精神のもとで残山剰水(ざんざんじょうすい) (自然の中の小さい眺め。自然の一部の景色を幾つかずつ組み合わせ、全体としてまとまりある構図に仕上げる)の技法によって庭園縮景法に画期的な変化をもたらし、後世の庭園技法に大きな影響を与えた。天龍寺・西芳寺・永保寺・瑞泉寺・恵林寺・臨川寺・吸江庵などの作庭がある。夢窓国師。 |