項目 | ボンネルフ / ボンネルフ |
英語 | woonelf (和) |
意味 | 歩行者優先の街路設計思想を歩車道の共存として解決した街路空間。オランダ語で「生活の庭」というのが原義。その空間構成は、街路を曲げたり屈折させ、時にはハンプと呼ばれる凹凸をつけ車の徐行と歩車道の一体化を図り、空間の質の面では、歩車道共に材質感豊かなれんが等により舗装し、植込み地やプラントボックス・ベンチ等の各種ストリートファニチュア類を配するなどの工夫がなされる。発祥地オランダでは、1967年に「道路交通法」の中に組み込まれている。わが国では1980年代になり、ボンネルフあるいはコミュニティ道路という呼称で作られるようになり、住宅団地内、旧市街地道路の整備等に積極的に取り入れられている。住宅団地内でのボンネルフは、ニュータウンであるラドバーン計画に代表される歩車道分離による歩行者優先思想を、共存という原理で解決した点にあり、このことにより住戸まわりの駐車スペースや歩道等が子供の遊び場や近隣住民の語らいの場として開放され、「生活の庭」としてコミュニティ形成に資するという意味をもっている。 |