造園用語集

保存樹木


造園用語集

ほ

保存樹木

項目 保存樹木 / ほぞんじゅもく
英語 preserved tree
意味 都市の美観風致を維持するために保存されている樹木。樹林の場合には保存樹林と称される。保存樹木は、都市計画区域内に残された小さな緑を保護する目的で、1962(昭和37)年に発令された、「都市の美観風致を維持するための樹木の保存に関する法律」に基づいて、自治体の長が指定した樹木である。指定基準は、(1)地上1.5mの高さにおける幹まわりが1.5m以上であること、(2)樹高が15m以上であること、(3)株立ちの樹木では樹高3m以上であること、(4)登攀(とうはん)性樹木では枝葉の面積が30m2以上であること、以上のいずれかに該当し、健全で樹容が美観上特に優れていることとなっている。指定基準に該当した樹木・樹林には保存樹木・保存樹林の標識が設置される。しかし、この法律は、その所有者に保存義務を負わせているが、具体的な援助内容が規定されていないのが指定推進上の大きな障害となっている。今日、各自治体では独自の条例・要綱によって所有者に管理料などの名目で保存樹木・樹林の維持に補助をしているところもある。都市の緑の保存を目的とした、これらの法律を運用するには法的に不完全なところが多く、今後の検討が必要とされる。
五十音順
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か き く け こ
さ し す せ そ
た ち つ て と
な に ぬ ね の
は ひ ふ へ ほ
ま み む め も
や ゆ よ
ら り る れ ろ
わ