項目 | 防風植栽 / ぼうふうしょくさい |
英語 | - |
意味 | 樹木・樹林の枝葉によって強風を軽減するために行う植栽。強風に伴う各種の弊害を防止し、生活環境の快適性を維持することを主たる目的とする。防風植裁は各家庭の生垣、各地に見られる農家の屋敷林に見られるような小規模な垣状の列植のものと、海岸防風林、耕地防風林などの大規模な樹林状のものとに大別される。また、最近都心においては高層ビルのもたらすビル風を防止するための植栽が注目されている。防風効果は、植栽の形式、密度、幅、高さが関係する。防風植裁の構造としては、植栽間隔は1?2m内外、植栽密度でいえば20?40本/100m2内外で互(ご)の目植え、植栽の幅は10?20m以上、枝葉の密閉度50?70%程度が望ましいといわれる。防風効果の及ぶ範囲は、風上側では樹高の6?10倍の距離、風下側では樹高の25?30倍の距離、特に風下側の3?5倍付近の所までが最も効果があり、風速が35%程度に減じるといわれる。防風植栽に適する樹種としては、深恨性で、幹や枝が丈夫で耐風力に富み、しかも枝葉が密生するシラカシ・アラカシ・シイ・イヌマキ・クロマツなどの常緑樹が代表的樹種といえる。 |