項目 | 防空空地 / ぼうくうくうち |
英語 | - |
意味 | 防空上工場その他特別な建築物の分散を図るため必要がある場合は、その区域内における特殊建築物の建築を禁止または制限するということで指定された一定地域。1937(昭和12)年に「防空法」が制定されたこと、またその後「都市計画法」の一部改正があったことによって防空緑地という営造物概念の新しい緑地の種類が誕生した。1941(昭和16)年になって本土決戦不可避の情勢となり、新たに地域制緑地制度によって国土の防空を図ろうとする方向が打ち出され、同年「防空法」を改正して防空空地制が誕生した。この場合、空地とは広義の緑地、つまりオープンスペースの意味であり、地域制緑地を都市域に計画的に配置することによって防空を図ろうとしたのである。このようにして防空空地ないし空地帯が、東京・大阪で計画された。このうち、東京の防空空地計画は、1932(昭和7)年設立の東京緑地計画協議会策定による東京緑地計画を、配置形態上は踏襲したものであった。 |