項目 | 防音植栽 / ぼうおんしょくさい |
英語 | - |
意味 | 生活環境域における様々な騒音を防止するために行う植栽。植栽による騒音防止効果は、主として枝葉・幹による音の吸収、あるいは反射によってもたらされるものであり、配植、植栽密度、樹種、枝葉の密度などによって防止効果の程度は異なる。防音効果をあげるためには植栽はなるべく騒音源の近くに、また、音の伝搬経路に対して直角に配することが望ましい。樹林帯の場合、樹林帯の幅による距離減衰と、樹林帯そのものによる減衰との相乗効果によって防音効果がもたらされる。しかしながら、いかなる規模・構造の樹林帯でも騒音の完全な防止は不可能で、規模の小さい生垣状の植栽などでは実質的な防音効果はあまり望めず、騒音源を視覚的に遮断することによる心理的な効果の方がより大きいと考えられる。また、植栽木の葉ずれの音による騒音のマスキング効果もある程度評価できる。防音植栽用樹種としては、枝葉が密生し、枝下がなるべく低く、葉の形状の大なる常緑樹が望ましい。 |