意味 |
平野部に立地する森林の総称。里山とも呼ばれる。武蔵野の雑木林などがその代表である。わが国では古くから開発が進んだため、平野部はほとんど開墾されて耕地や居住地となり、森林は通常、山地部に分布している。しかし、関東平野のように台地の占める割合が大きく、畑作中心の地方では、肥料や薪炭材の供給源として森林を意図的に残し管理してきた。こうした森林を近年、山地の森林に対して「平地林」と呼ぶようになった。農業的利用や薪炭林としての需要が薄れた今日、平地林は緑地帯や郷土景観を構成する基本要素として見直され、その保存策が検討されつつある。 |