項目 | 噴水 / ふんすい |
英語 | fountain |
意味 | 水を自然の力または動力のカでノズルから噴出させ、水の動き、音、涼味、全体の造形などを楽しむ造園空間の水景表現の一つ。西洋庭園では極めて古く、大地から湧き出る泉に原イメージがあるとされ、古代ギリシア時代には出現している。その後、一貫して西洋庭園史上登場するが、特に、イタリアルネサンス期には最盛期をむかえ、バロック期にはウォーターマジックと言われるほどに技巧的になり、遊びの対象となっていった。イタリアのエステ荘庭園は噴水芸術の代表的なもの。日本では兼六園に現存最古の噴水があるが、飛鳥時代の石人像や須弥山石も噴水施設といわれている。ただわが国で一般に普及したのは近代以後、西洋の庭園や公園が移入した後であって、風の強さやメンテナンス費用、ランニングコスト(電気代など)など難しい点も多く、西欧ほど普及していない。ノズルの形や角度で噴水形式はいろいろ工夫できるが、直上型、放物型、キャンドル型などがある。 |