項目 | ふるさと村 / ふるさとむら |
英語 | - |
意味 | いわゆる「ふるさと運動」の導入によって地域振興を図る町村または観光地。「ふるさと運動」とは、過疎的状況にある農山村、あるいは際立った観光資源に恵まれない観光地における振興策の一方式で、これらの地域にふんだんに存在する自然や伝統的生活様式、地場産品、家庭的なサービスといったものを組織化し、商品化して主に大都市住民に売り出そうというものである。最初の運動は1974(昭和49)年、福島県三島町や岡山県の幾つかの地域において試みられ、その成功によって全国的な広がりをみた。「ふるさと会員」の募集、地場産品の直送、民宿による生活体験、林間学校の開設などが主な内容であるが、その土地の特性に応じて、様々なアイデアによる制度や催しが考えられている。ふるさと村の魅力は、豊かな自然環境とその地域独特の風俗・習慣、心のこもったもてなし、といった地域文化ともいうべき総合的なものであり、その醸成には地域特性の明確化と住民の一致団結した行動が必要となる。また基本的にはソフトウェア中心の振興策であるため、組織づくりの強化と、企画力のある人材の養成が必要である。 |