項目 | 風害 / ふうがい |
英語 | wind damage |
意味 | 風による被害の総称。風害は、風による建築物あるいは農作物・林木など植物への被害であるが、特に植物の生理的、物理的被害を指す場合が多い。また風は、潮害や寒害などの諸害の発生を助長することがあり、これらは潮風害あるいは寒風害と呼ばれる。風害には常風による被害と暴風による被害とがある。常風による被害は常風害ともいわれ季節風・海陸風・山谷風・偏西風などによって発生し、樹形の変形などが主たるものである。暴風による被害は台風、低気圧、寒冷前線の通過により発生し、建築物の損壊、植物の損傷など物理的被害をもたらす。植物の損傷は枝葉の折損から幹折れ、根返りによる倒伏など様々である。一般に暴風による被害は風速が毎秒20m以上になると出始め、30m以上になると被害が顕在化するといわれる。風害から植物を保譲するには健全生育の助長、防風ネットの設置、風除け支柱の取付けなどがある。また剪定により枝葉の密度を減少させておくことも効果がある。 |