意味 |
"他人の委託を受けて焼骨を収蔵するために、都道府県知事の許可をうけた施設。故人の焼骨を収蔵する施設を備えた建築物で、多数の個人または家族が共同して使用するものである(「墓地、埋葬等に関する法律」第2条)。この納骨堂には、埋葬までの短期保管のために小規模で墓園の付属施設として設けるものと、墓地形式のーつとして長期保管を行い、礼拝施設・集会所などを付設したものとがある。公営の納骨堂としては、1934(昭和9)年多磨霊園内に短期保管施設として設けられたのが最初である。1938(昭和13)年雑司ヶ谷霊園内に崇祖堂という納骨堂と礼拝堂を兼ね備えた施設が建設された。この崇祖堂は、2,288m2の建築面積であり納骨堂部分は229m2、2,880件の保管が可能であり、1段式・多段式とがある。5年単位の短期保管を建前としているが、更新が可能であるため長期保管機能を有している。崇祖堂と別な形式としては、深草墓園(京都)納骨堂がある。この納骨堂は1958(昭和33)年に開設され、159m2の回廊型建築物で約4,000件の納骨が可能である。3年以内の短期保管と永年保管とに分かれているが、春秋2回の彼岸に市主催の慰霊祭があり、遺族が参列するという方法をとっているのが特徴。そのほか、ロッカ一方式の所沢聖地霊園(所沢市所在)、建築物のなかに墓石型方式を取り入れた日泰寺(名古屋市所在)など様式の異なる納骨堂がある。 | "