項目 | 二次林 / にじりん |
英語 | secondary forest |
意味 | 自然林が伐採や山火事によって破壊された後に、萌芽再生、下種更新などによって自然に成立する森林の総称。いうなれば自然林と植林を除くすべての森林が該当し、わが国の国土面積の約26%を占める。わが国の主な二次林としては、亜寒帯・亜高山帯域のダケカンバ林、温帯域のミズナラ林・コナラ林・シラカバ林・アカマツ林、暖帯域のコナラ林・アカマツ林・クロマツ林・シイやカシの萌芽林などが挙げられる。なかでも武蔵野の風情を醸すクヌギ・コナラの雑木林、あるいはアカマツ林が面積的には多くを占める。二次林の多くは古くから薪炭林として、あるいは農用林として活用されてきたが、近年それらの用がなくなり、除伐・間伐・下草刈りなどの更新・保育のための手が入らなくなったため荒廃する一方、自然公園や保安林の網をかぶっていない地域が多く、開発の対象となり、漸減しつつある。しかしながら、最近では二次林の国土保全上の機能、あるいはレクリエーションの用をなす都市近郊の緑地としての存在が再評価されはじめている。 |