造園用語集

卜レリス


造園用語集

と

卜レリス

項目 卜レリス / 卜レリス
英語 trellis, trelis
意味 5?6cmの小割材や薄板材を縦・横・斜めの方向に格子状に組み合わせた構築物。日本の竹製四ッ目垣に対して、木製洋風垣(格子垣)といってもよいが、庭園内部の境界、目隠用として、あるいは庭園装飾(家具)として独立して使用さ れるほか、建築の外壁に取り付け植物を絡める下地とする壁面トレリス、ウインドートレリスとして用いることも多い。境界を区切るトレリススクリーンは、すでに古代ギリシアごろより現れ、次第にしっかりした構造の垣・柵となるトレリスフェンス、トレリスの前にベンチを付けて座れるようにしたトレリスシート、出入口を持った区切り用のトレリスゲート、さらには屋根なし吹抜けのトレリスでつくったあずまや(トレリスアーバー,t.arbor)など様々に使用され、ルノートルのフランス式庭園では最も盛んとなり、庭園内のオベリスク形式のものなど建築的構築物はほとんどトレリスでつくられた。これら様々の構築物を一般に総称してトレイヤージュ(Treillage)と呼んでいて、その部分的なものがトレリスである。トレリスは木材表面に通常白ペイント塗装を施し、ツル植物を絡めるが、緑や茶系のペイントを塗った壁面トレリスなどを植物園や公園内建築に見かけることもある。トレリスを壁面から少しすき間をあけてセットし、これに樹枝をとめ、樹形を矯正する園芸用の利用(エスペリエ)や、アメリカの住宅庭園などで戸外室構成のための仕切りに使用するなど、トレリスの活用はいろいろ。すでに1775年には「トレリスの芸術、トレイヤージュの作法(Art du Treillageur)」という本がパリで出版されている。
五十音順
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か き く け こ
さ し す せ そ
た ち つ て と
な に ぬ ね の
は ひ ふ へ ほ
ま み む め も
や ゆ よ
ら り る れ ろ
わ