意味 |
太陽高度h、および太陽方位角Aを読み取るため、緯度別に作成された天球の射影図に太陽の軌道が示されたもの。観測地点を中心とする任意半径の球面が天球で、ある月日・時刻における太陽位置(h、A)は、天球上の太陽の軌道円と時円の交点である。この交点を太陽位置図上で求め、さらに同点を同図上の方位円と高度円に引照すれば、h・Aを計算なしに知ることができる。計算で詳細に求める場合には、観測地底の緯度をφ、経度をL、観測日の太陽の赤緯をδ、真太陽時Uを時角に換算したものをtとして、次の諸式から求める。sinh=sinφsinδ+cosφcosδcostsinhA= (cosδcost) /coshU=U0+(L-135)/15十eU0:中央標準時、e:均時差また、太陽軌道を射影化した太陽位置図は、その緯度地点における日照を検討する場合にも有用である。例えば、周囲に日照障害物がある地点の日照時間を予知したければ、魚眼レンズを用いて撮影された同地点の天空写真と、レンズに同じ射影形式の同地の太陽位置図とを同直径大にして重ね合わせることで、図上にて太陽軌道の天空部分の長さを読み求めることができる。観測地点と同緯度の太陽位置図が無い場合は、前式から等時間隔に計算されるh・Aを地平座標シートにプロット し、所定のものを作成することになる。→ ひかげ |