項目 | 造園学汎論 / ぞうえんがくはんろん |
英語 | - |
意味 | 現在の造園界の骨格にほぼ対応した構成を完践しており、さらに広範な造園対象を提示している先見性が認められる書。上原敬二著(林泉社、1924)。著者が東京高等造園学校(現東京農業大学造園学科の前身)を設立した年の出版であり、わが国初の本格的(体系的)造園学教育を目指そうとする意気込みが伝わってくる。総説・造園史・個人造園・公共造園・都市公園・国立公園と風景問題の五編。公共造園中、都市公園・国立公園を別立てで詳述しているのは、行政的に確立していない1924(大正13)年時点では卓見。公共建築、教化、療養、墓地、社寺、工業、運動、鉄道、国防、監獄、狩猟の各造園や田園都市の章を立てている点も興味深い。 |