造園用語集

造園学


造園用語集

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造園学

項目 造園学 / ぞうえんがく
英語 landscape architecture
意味 明治期建築や造園に関する英語を日本語に翻訳する際に、architectureを「造家学」、landscape architectureやlandscape gardeningを「造園学」とした。作庭技術は古代エジプトにさかのぼる歴史をもつが、学問としての造園学の発祥は近代以後で、一般的にはイギリス風景式庭園の完成期以後もしくはアメリカにおけるニューヨークセントラルパークの設計以後とされ、日本においても明治末期以後である。そのためにlandscape architectureの意味に「近代造園学」の呼称をあてて区別する場合もある。造園学の定義と体系は人によって異なり、定説もない。これは、造園は科学か芸術かという論争があったように、造園活動に内包する本質的性格による点と、文明と人間活動の発達や拡大に伴って造園の対象領域が時代的に拡大を続け、そのためにその学術的視点や方法までもが拡大し変化し学際性をおびる傾向にある点などに起因すると思われる。ここで代表的な定義を引用、参考に供する。クリーブランド(H.W.S.Cleveland)は「造園(landscape gardening)、もっと的確には、造景(landscape architecture)は、文明(civilization)の各種の要求に対して、最も便利に、最も経済的に、そして最も優美に適合するように、土(land)を編成(arrange)する技術(art)である(1873)」と定義した。なお、architectの語には、大いなる、主要な(arch)、たくみ、技術者(tact)、の意味がこめられている。ハーバード大学造園学科主任教授であったニュートン(N.T.Newton)、は「造園(landscape architecture)は、効果的(efficient)で、保健的(healthful)で、安全(safe)で、しかも快適な利用(pleasant human use)のために、空間(space)と目的物(objects)を伴いながら、土地を編成(arranging land)する技術・芸術(art)であり科学(science)である。(1950)」と定義した。わが国の造園学者も、田村剛(1917)、上原敬二、永昆健一(1949)、江山正美らがそれぞれ独自の定義を示している。上原敬二は「造園学とは、人間生活の上に使用、享楽のため種々の程度に於て美観と同時に利用の目的を達するよう、土地を意匠設計する理論を講究する学術である(1924)」と定義、江山正美は「近代造園学は、本来生物的であり、他方機械的である人間に対して、主として自然ないし自然要素との共存を基調としながら、合理的でしかも快適な広義の生活環境を保護・造成し、精神的で肉体的な人間、動的で静的な人間、即ち人間の多様性に応えるための環境計画学である(1972)」と定義している。造園学の定義は、時代と共に変化するので困難な点も多いが、その内容は、造園にかかる歴史、原論、計画、デザイン、植物、植栽、材料、施工の基礎ならびに応用の学である点は変わらない。なお、わが国を代表する学術研究団体としては、(社)日本造園学会イフラ(IFLA)がある。→そ?うえん
五十音順
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た ち つ て と
な に ぬ ね の
は ひ ふ へ ほ
ま み む め も
や ゆ よ
ら り る れ ろ
わ