造園用語集

造国家


造園用語集

そ

造国家

項目 造国家 / ぞうえんか
英語 landscape architect,landscape designer,landscape engineer,landscape gardener. Gartenkuenstler 〔独〕,architect-paysagist 〔仏〕
意味 造園に対して専門的で科学的な知識と総合的な技術と判断力をもつ計画家や設計家。したがって、その職能が備えていなければならない主たる能力としては、創造力・企画力・構想力・調整能力・推進能力などが期待され、実際には、企画・構想・計画・設計・材料・施工・運営・管理の造園事業の全プロセスについての理論と実践的展開が要請される。日本造園士(日本造園士会が名称を昭和16年に登録したもの)や造園施工管理技士(建設業法の規定で造園工事の現場監督の適正能力をみて出す称号)などの称号とは異なる。現在国際的に広く使用されている「ランドスケープアーキテクト」の呼称は、ニューヨークのセントラルパークの懸賞設計に当選した(1858年)オルムステッド(F.L.OImsted)が、近代以後の新しい造園活動の担い手としての、新しい職能に対する呼称として自ら提唱し、自ら第1号を名のったものである。彼は、この新しい職能の資質として、(1)自然に対する科学的理解の深さ、(2)社会や環境の在り方、理想に対する認識の広さ等を指摘している。「造園家」とは呼ばれなかったが、その前史として造園や作庭に従事する職能は古くからあって、西洋ではtopiarius、gardenerなどの名で、日本でも、園部(そのべ)・苑人(そのびと)、古事記、園池司(そのいけのつかさ)8世紀末、木守(こもり)・庭守(にわもり)・庭掃(にわはき)、平安期に、石立僧(いしだてそう)、山水河原者(せんずいかわらもの)、平安末期から鎌倉期以後に御庭者(おにわもの)、桃山期、足利末期?江戸初期に植木屋、江戸期に苑戸(かこ)・芸戸(げいこ)・芸家(げいか)種芸家・樹芸師・樹木師・種樹家(しゅじゅか)、昭和・戦後期に造園屋などのいろいろの呼び方がなされてきた。
五十音順
あ い う え お
か き く け こ
さ し す せ そ
た ち つ て と
な に ぬ ね の
は ひ ふ へ ほ
ま み む め も
や ゆ よ
ら り る れ ろ
わ