意味 |
西洋芝とは日本芝に対しての呼称で、 欧米の芝生用植物の中で主として明治以降に芝生の植栽材料としてわが国に導入されたものの総称。元来は牧草として用いられていたものが、芝生材料として転用されたもので、牧草としての利用の関係から、主として北海道など冷涼地帯を窓口として取り入れられたものが多い。したがって北方型の草(冬型芝:寒地型芝)が主体をなしている。その主要なものは、コヌカグサ(Agrostis)属:ベントグラス(bent grass)類、イチゴツナギ(Poa)属:ブルーグラス(blue grass)類、ウシノケグサ(Festuca)属:フェスキュー(fescue)類、ホソムギ(Lolium)属:ライグラス(rye grass)類と、南方型(夏型芝:暖地型芝)のギョウギシバ(Cynodon)属:バミューダグラス(bermuda grass)類のものである。特にゴルフ場・運動競技場・球技場・公園・庭園・のり面緑化・海浜埋立地緑化等で用いられるものは、ベントグラス類・ブルーグラス類・レッドフェスキュー・ライグラス類・バーミューダグラスとその改良種などで、これらのうちから主として選択される。ただし、のり面緑化、海浜埋立地の緑化等はその他の草種(ウィーピングラブグラス・バヒアグラス・チモシー・オーチャードグラス・リードカナリーグラス・トールオートグラス・ビーチグラス類等)も用いられる。 |