項目 | 水質汚濁 / すいしつおだく |
英語 | water pollution |
意味 | 河川・湖沼・海洋などの水域が利水に支障をきたす物質の流入、水温変化により、自浄能力を超えて汚染されること。自浄能力は湖沼・内湾のような閉鎖性水域ほど小さく、このため下水・廃水・処理水・かんがい水・レクリエーション用水などの放流に際して、 総量規制方式の実施が必要とされる。すでに諏訪湖・霞ヶ浦・琵琶湖・瀬戸内海においては、窒素やリンが多量に蓄積された富栄養化状態を呈し、アオコや赤潮現象の発生が報じられている。この防止対策として、例えば水生植物のホテイアオイ・オランダガラシ(クレソン)を人工栽培して栄養塩を吸収させ、 繁殖後は陸上に回収し肥料や燃料にする「富栄養化水域浄化システム」の開発が実験的に進められている。一方また汚濁防止の基本は排出そのものの抑制が先決である。浜名湖に面した浜松市館山寺総合公園内動物園の浄化センターに見るように、園内で発生した汚水を高次処理し、再び獣舎用・散水用に中水として利用を図る等、造園サイドからも水質保全に対し積極的な参画が行われている。→ていしつ |