造園用語集

森林


造園用語集

し

森林

項目 森林 / しんりん
英語 forest
意味 一定の広がりをもつ土地に、樹林が密生している空間。単に森、林と呼ぶこともあるが、その識別は定かでない。森林は用材・燃料の供給源として、あるいは環境の保全、レクリエーションの場などとして、多様な機能を果たしている。また、高木層・亜高木層・低木層・草本層と階層構造の発達したもの、あるいは高木層と草本層のみのものまで、その構造、様相は変化に富み、様々の視点から種別される。代表的なものを挙げると、森林の高さによって高木林・低木林、森林の成立の仕方によって天然林・人工林あるいは自然林・二次林・植林、年齢構成によって異齢林・同齢林あるいは幼齢林・壮齢林・老齢林、樹種構成によって単純林・混交林あるいは常緑広葉樹林・落葉広業樹林・針葉樹林、森林の位置する気候帯によって寒帯林・温帯林・暖帯林・熱帯林、所有形態によって国有林・民有林、用途によって保安林・薪炭林・自然休養林などに種別される。森林の成立には気温と降水量が支配的要因となり、世界各地の森林の種類、分布を決定している。温暖多雨な気候条件に恵まれているわが国においては、高山・海岸地帯を除く国土の大半が森林が成立する条件下にあり、原始時代には国土の90%以上が森林に覆われていたといわれ、現在でも国土の68%が森林であり、世界的にもまれな森林国である。その内訳は、1976(昭和51)年の環境庁の緑の国勢調査によれば、自然林21.7%、二次林25.5%、植林20.8%であり、年々自然林の占める割合が減少している。本来、自然林としては、北から亜寒帯針葉樹林、冷温帯落葉樹林、暖温帯常緑広葉樹林(照葉樹林)が分布しているが、中でも照葉樹林の激減が顕著となっている。
五十音順
あ い う え お
か き く け こ
さ し す せ そ
た ち つ て と
な に ぬ ね の
は ひ ふ へ ほ
ま み む め も
や ゆ よ
ら り る れ ろ
わ