項目 | 人工林 / じんこうりん |
英語 | artificial forest |
意味 | 種子・苗木・挿穂などを造林地に定着させる人工造林によって仕立てられた森林。わが国の全森林面積の約35%にあたる900万haを占めるといわれ、年々、占有面積が漸増している。人工林を健全に保育し、良質な材のとれる林木に育成するためには、つる切り・除伐・間伐・枝打ち、さらには地力増進のための施肥あるいは落葉採取禁止の措置など、種々の管理が必要となる。人工林用の樹種としての具備すべき条件としては、種子や苗の大量入手が容易なこと、生育が旺盛であらゆる環境条件に対して幅広い適応性を有すること、各種被害に対して抵抗性が大であること、材として優れていること、などが挙げられる。これらの条件を満たし、わが国の代表的人工林樹種としてはスギがあり、人工林面積の約40%を占める。このほかにはヒノキ・アカマツ・カラマツなどが主要樹種といえる。これらの単一の樹種から成る人工林も整然とした独特の美しさを示し、所によってはその地域を代表する景観となっている。 |