項目 | 真行草 / しんぎょうそう |
英語 | - |
意味 | 日本文化一般に見られる正式・略式の3段階論。書道における楷書・行書・草書と同様で、築山や植栽や石組など庭園の構成要素と配置がすべて具備し、約束事通りのものが正格正式の庭で、これを「真の庭」といい、これを簡略化したり破調したりしたものを、順次「行の庭」、「草の庭」とした。作庭書で初めて真行草が使用されたのは「嵯峨流庭古法秘伝之書」。三体を形式として定式化したのは、秋里籬島の「築山庭造伝(後編)」(1828)で、これにより庶民に庭のタイプを分かりやすく説明できた。このために江戸時代の庭園は画一化したと言われるが、全国的に作庭を普及した意義も大きい。 |