意味 |
自然公園内に公園的利用施設を集約的にまとめた地区。公園計画に基づいて利用施設を広範囲に散在させて周辺の景観を破壊損傷することを避け、施設相互の利用効率を高めるための目的で一定地区を設定する。設定の位置について公園内に偏在しないことが必要で、大規模な自然の改変を行わずに多数の利用者を収容することが可能な地況を選ぶことである。大部分は公園事業の許認可を受けた事業者が行っているが、集団施設地区のあるものについては財団法人国民休暇村協会の運営する国民休暇村に、低廉な国民宿舎を中心とした総合的な保健休養施設として設置されている。アメリカの国立公園内では集団施設地区に当たる地区をdeveloped areaといい、国の許可した特許会社が利用施設を建設、運営している。カナダの国立公園では集団施設地区に当たる地区town siteといい観光的まちづくりが国立公園で位置づけられている。集団施設地区の標準面積は65haであるが、70?90haでつくられる場合が多い。土地利用の配分は地区別に異なるが、次のものが計画される。宿泊施設区、野営施設区、自然探勝区、休養園地区、公共施設区、運動施設区、スキー利用区、水辺利用区、教化施設区、管理施設区などに、ゾーニングされる。 |