造園用語集

自然環境資源調査


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自然環境資源調査

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項目 自然環境資源調査 / しぜんかんきょうしげんちょうさ
英語 -
意味開発計画などある特定の目的のために実施される調査。ほかに学術調査のように、対象地域の状況を客観的に把握するため実施されるものもある。公園計画・地域計画・観光レクリエーション施設の計画といった比較的大規模なプロジェクトにおいては、自然環境から社会的人文的環境に至るまで様々な調査が実施されるが、なかでも自然環境資源調査はその基礎となるものであり、また調査の内容や方法はその計画の理念や目標、計画の構造と密接なかかわりをもつ。つまり、この調査は計画に必要な情報を得るために実施され、調査結果は計画の手順や方法に基づき解析され、評価される。したがって計画の理念や目標が変われば当然調査内容も変わってくる。このように自然環境資源調査は計画の一部とみなすこともできる。また最近では、環境アセスメントにも見られるように、様々な開発計画の実施によってもたらされるマイナス効果も含めた、より総合的な観点からの調査が行われるようになってきている。計画を保全計画と利用計画とに分けることができるように、自然環境自体のもつ環境保全効果やアメニティ効果も重要な機能であり資源であるととらえることによって、調査の内容も保全的性格の強いものと利用的性格の強いものとに分けて考えることができよう。保全的性格の強い調査には、学術的に貴重な自然、あるいは地域にとって一定の環境質を維持するために必要な自然の所在やその質的状態を調べるものが中心となり、環境保全計画や土地利用計画等に使用される。また観光計画等においては、誘客効果を発生させる観光資源として優れた自然景観や特異な自然の所在が調査される。一方、利用的性格の強い調査には、開発の基盤としての調査、および開発への自然資源活用のための調査がある。前者の開発の基盤としての調査は、例えば地盤の支持力、災害からの安全性といった開発の可否や適地を決定するための調査である。自然資源活用のための調査は、地形・植生・土壌といった自然条件がどのようになっているか、また計画のどのような部面にそれらが活用されるのかというデータを得るために実施されるもので、デザインや施工方法にまで影響を及ぼす調査である。これらの調査データは使用目的に応じて様々に加工、評価され、分級図などの主題図が作成される。調査のスケールは計画対象のスケールによって異なるが、国土・地方計画レベルでは1/100万?1/20万?1/5 万、地域計画レベルでは1/5万?1/1万、地区計画レベルでは1/5,000?1/1,000、公園などの計画においては1/1,000?1/100のスケールで行われる。1/2.5万以上の小スケールにおいては、地形図・植生図・土地条件図などの市販の資料が利用できる場合が多い。しかし、よりミクロな対象の調査、局地的な調査になると独自の調査を行わなければならないことが多い。
五十音順
あ い う え お
か き く け こ
さ し す せ そ
た ち つ て と
な に ぬ ね の
は ひ ふ へ ほ
ま み む め も
や ゆ よ
ら り る れ ろ
わ