項目 | 三相分布 / さんそうぶんぷ |
英語 | three phase of soil |
意味 | 固相・液相・気相の容積割合。土壌は土粒子と有機物等から成る固相と、土粒子間の孔隙を構成する液相、気相とから成り、三相分布は母材の違い、堆積様式、さらには土性、土壌構造などによっても異なる。一 般的に火山灰土よりも非火山灰土の方が、あるいは粗粒質、中粒質、細粒質の順に、また、粘土含量が高いほど固相割合が高い。さらには重機や人の締固めによっても著しく影響を受け、同質の土壌においては三相分布の状態が締固め度合いを指標することにもなり、植物の根群の伸長を左右する重要な要因となる。非火山灰土においては、根の伸長を抑制あるいは制限する限界の固相率は粗粒質土で50〜65%、中・細粒質土で45〜55%といわれ、腐植質火山灰土では35%といわれる。三相分布の測定は、実容積測定装置による実容積の測定ならびに一連の計算式によって求められる。「三相割合」ともいう。 |