項目 | 酸性土壌 / さんせいどじょう |
英語 | acid soil |
意味 | 塩基成分の溶脱などによって、酸性反応を示す土壌。降雨量の多いわが国では、塩基成分の溶脱が起こりやすく、酸性土壌が多く存在する。その他、土壌が酸性化する要因としては、生理的酸性肥料の施肥による土壌への酸性物質の残留、土壌中の有機物の分解により生成される有機酸の蓄積などが挙げられる。また。局地的な現象として、工場排煙、排水に酸性物質が含まれている場合に土壌が酸性化することがある。酸性土壌では、植物に有害な置換性Alの溶出、CaやMgの雨水による溶脱のための欠乏、リン酸化合物が難溶性となるためリン酸分の不足などが生じ、植物の生育が阻害されるとともに保肥カも低下する。酸性土壌の改良対策としては、石灰質資材の施用によって土壌の中和を図るほか、堆・疚肥などの有機物あるいはリン酸資材の施用などが効果的である。 |