意味 |
集合住宅地において、一つの家で独占して用いる専用庭等のプライベー卜スペースに対し、集合住宅の居住者すべてで共用する空間。各住戸まわりの、個人的管理による空間を除いた部分。植栽地・園地・スポーツ広場等として利用される。一般に、公共空間て?あるパブリックスペースの公園とは区別して、コモン庭、あるいはコモンガーデンと呼ぶ場合も多い。コモンスペースという概念は、近年の集合住宅地開発に伴い一般化してきたが、わが国の都市型集合住宅である長屋にも、同義のものとして路地裏の空間があり、かつてそこにあった共同の井戸、洗い場の周囲における近隣住民の会話がいわゆる井戸端会議で、日本的コミュニティの在り方を示す典型とされる。この語にも象徴されるように、コモンスペースの担う役割の中でも、特に重要なことが、コミュニティづくりに資し、その舞台となることである。そのためには、子供の遊び場や休憩施設、スポーツ施設等近隣の人々が集えるような場の設定が重要となる。一方、管理の所在が不明確になりやすく、外部からの利用に対してもオープンであることから、維持管理問題が課題である。ちなみに住宅・都市整備公団では、コモン庭の標準値を400?500m2、最小幅員を10mとしている。「共用空間」ともいう。→プライベートスペース |