項目 | 苔庭 / こけにわ |
英語 | moss garden |
意味 | 苔を地被として用いた庭園。庭園に苔を意図的に用いるのは日本庭園独特のもので、西洋庭園には見られない。苔を用いることにより、古く落着きのある閑寂な、いわゆる苔むした雰囲気が得られる。永い年月を経て庭に苔がついた場合もあるが、外から持ち込んだものを植え付けたり、はずしてきたものを少し乾かして蒔(ま)き、増やしたりする。土質・気温・湿度等の生育条件が京都地方に適していることから、古くより多用されてきたが、関東地方では条件が悪く普及しない、庭園用の苔としてはスギゴケがよく知られるが、地被として用いられるのは60種前後。西芳寺庭園が苔寺として有名。茶庭に使われたり、醍醐寺三宝院のように苔でひょうたん模様を描く庭もある。 |