造園用語集

公園愛護会


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公園愛護会

項目 公園愛護会 / こうえんあいごかい
英語 -
意味 公園の美化および安全かつ健全な利用を図るとともに、生活環境の保全、公共施設愛護の精神の高揚を目的として、公園周辺の住民により構成された組織団体。このほかに公園愛護団体、公園管理委員会、公園管理会などの名称がある。その活動内容は、公園の清掃・除草を主として、施設の点検等一般の人でも十分可能な管理作業をはじめ、児童指導や公園愛護の啓蒙などの公園管理にかかわるもののほか、コミュニティ形成のため地域住民の親睦を図る企画が実施される。つまり従来は、公園の設置者である地方公共団体の業務である公園維持管理作業の一部を担うボランティア団体ともいえる。これらの組織は昭和30年代後半からの同時多発的な公園建設に管理業務が追いつけず、その対応策のーつとして、地方公共団体が児童公園を中心に地域住民の働きかけにより結成を図ったものが多く、これは、1962(昭和37)年の建設省通達「都市公園の管理強化について」の第7項でも触れている。また、この制度については同じ都市施設である道路について道路愛護会という住民組織が形成されていた先例がある。このような背景のもとに結成された公園愛護会は、そのほとんどか?児童公園を対象に結成されており、しかも既存の町内会・婦人会・子供会・老人会等の組織で構成されることが多いことから、地域に密着した公園のために結成されるのが普通だが、兼六園(金沢市)のように大規模な公園であって、都市のシンボルとして住民の誇りとなるような公園でも結成される可能性が高い。これらの組織は、「公園愛護会会則」等の会則や規約を設け、公園管理をはじめとする会の運営を図っている。これらの公園愛護活動に対し地方公共団体は財政的援助を実施することが多く、委託費・報償金・奨励金などの名目で支給するもので、その金額は公園面積を算出根拠とすることが多い。昭和40年代以降に公園愛護会の数は急増し、全国の多くの都市で結成されたが、地方公共団体の指導のもとに結成されたのは、神戸市(1957(昭和32)年)、横浜市、京都市(1961(昭和36)年)などの都市が先駆的。なお、公園利用者による公園管理の動きは古くからあり、大正末期には東京下町で児童遊園地の管理を地元町内会に委託したのをはじめとし、福岡市の東公園・西公園(1890(明治23)年)、大阪市森小路公園(1950(昭和25)年)などで地元住民により愛護会が結成されている。そのほか1949(昭和24)年、日比谷公園において周辺の官庁・会社に勤務する利用者により結成された「日比谷公園友の会」、1955(昭和30)年ごろ、大分市で、学校区別に小中学生が輪番で公園管理を行う「少年管理人制度」の例がある。
五十音順
あ い う え お
か き く け こ
さ し す せ そ
た ち つ て と
な に ぬ ね の
は ひ ふ へ ほ
ま み む め も
や ゆ よ
ら り る れ ろ
わ