項目 | 結界 / けっかい |
英語 | - |
意味 | 日本の庭園構成では二次元的広がりのある境界。狭い敷地でありながら広く見せたり、その空間の意味の違いを微妙に区別させるために、いわば区切りながらつないだり、つなぎながら区切る手法が多用され、そうした役割をもつ。横浜市金沢の称名寺境内の結界を示す絵図には境界線は朱線でかき込まれているが、元来、仏教寺院などで戒律を守るために他と区画する境界を結界という。本堂の内陣・外障を区画する格子などは建築内部の結界装置の一例。商家の帳場の前を囲む低い格子枠も結界と呼ばれる。壁と違うのは、向こうとこちらが視覚的に連続しながら区切ることで、日本の伝統的デザインに見られる特徴の一つである。 |