造園用語集

景観計画


造園用語集

け

景観計画

項目 景観計画  / けいかんけいかく
英語 landscape planning
意味 広大な自然景観、田園景観、都市景観、地区景観、公園の景観など、庭園の概念からはずれた空間の景観について、美的な評価を導入し、計画すること。人間を主体として、物や物の集合する空間は、用・強・美の三位一体をもって評価されてきた。用は機能であり、強は合理的で安定・成長であり、美は美しいことである。景観計画は、最後の美しい景観をつくるための計画である。人間の価値意識は、用・強・美の順序で変化する。縄文土器ですらこの三位一体が認められる。景観計画は、空間における物の集合で成立する。それゆえ、単体における用・強・美の追求が、その集合である景観にそのまま適応するかどうかは簡単にはいえない。景観計画は空間的トータルの概念である。景観の構造は視点、対象、そのつなき?、対象の背景の四つの要素から成立している。視点は3次元の空間で移動するし、垂直軸および水平軸で回転する。対象は巨大な自然から、焦点ともなる小人工物もある。つなぎは全く視線を遮断してしまうとゼロになり、視点と対象を直結することもある。背景は単純化により対象を浮かび上がらせたり、調和させたり、埋没させることまである。要は各要素の操作範囲はゼロから無限大までといってよい。最観の要素は自然の営力によって変化する。それゆえ、景観の将来予測が必要であり、それから景観をどのように育成していくかの、目標を定めるための評価がなされなければならない。その後に操作活動を計画することとなる。景観の分析と評価は、数量化理論や計量心理学の応用により、著しく進歩してきている。また四つの要素を操作する技術も拡大し、自由度は向上してきている。それゆえ、景観計画の研究の中心は、景観評価と計画目標の設定が中心となる。
五十音順
あ い う え お
か き く け こ
さ し す せ そ
た ち つ て と
な に ぬ ね の
は ひ ふ へ ほ
ま み む め も
や ゆ よ
ら り る れ ろ
わ