造園用語集

景観


造園用語集

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景観

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項目 景観  / けいかん
英語landscape ,Landschaft 〔独〕
意味 人間をとりまく環境の総合的な眺め。ドイツ語の「Landschaft」に対して三好学が「景観」と訳したことから使用されるようになった。「景」には、「ひかり」、「ありさま・ようす」、「観」には、「みかた、とらえ方」という意味が含まれている。すなわち景観(風景)という現象は、単に視覚的対象の眺めのみでなく、それを眺める主体(人間)に形成されるイメージや印象など心的効果との関係によって成立する。類語として、「風景」、「風致」、「景域」などがあげられ、厳密には若干異なった概念を有している。「景観」は元来地理学における学術用語であり、主に環境の視覚的特性を指す用語として用いられてきた。今日、概念が拡大し、一般にはかなり広い意味で使用されるようになったが、それでもなお分析的・操作論的であり、客観的側面が強い。「風景」は眺める側の美醜の概念や風土性などを含めた、より主観的・総合的概念である。「風致」は美的概念を含んでいて、アメニティーに近い概念といえよう。一方「景域」には地域的な広がりや生態的秩序概念が含まれる。景観の管理は、自然公園や観光地、風致地区など、環境の質の高さが要求される地域において実施されてきた。しかし、近年の文化的水準の向上や社会の成熟に伴って、一般の都市地域や田園地域においてさえも、景観整備の動きが目立つようになった。歴史的風土保全の動きや各地で制定されつつある景観条例、風景条例などがそれて?ある。→ランドスケープ →ふうけい →ふうち →けいいき
五十音順
あ い う え お
か き く け こ
さ し す せ そ
た ち つ て と
な に ぬ ね の
は ひ ふ へ ほ
ま み む め も
や ゆ よ
ら り る れ ろ
わ