株式会社愛香園

造園用語集

項目	黄金分割　／　おうごんぶんかつ
英語	golden section， section d'or 〔仏〕 goldene schunitt 〔独〕
意味	自然や美術作品の形態美を規定している各種の比例の中で、最も理想とされることから黄金分割という呼称をもつ比例法。与えられた線分を大小の2部分に分割し、小の部分の比と大の部分の比が、大の部分と全体との比に等しくすることを黄金分割といい、その比を黄金比または黄金率という。なお比例法に基づき形態美を説いた現代の有力な二つの学説、すなわち、ハンビッジ(J.Hambidge)の矩形をもとにした比例法、ダイナミツクシンメトリー(dynamic symmetry)と、モーゼ(E.Mossel）の円周等分割をもとにした比例法、クライスジェオメトリー(kreis geometriy)との双方にも黄金比は現れている。黄金比の値は小の部分を1、大の部分をxとすれば、1：x=x：(x+1)、x2=x+1、x=1±√5/2 =1.618……と求められる。つまり、1：1.618の分割を黄金分割という。