意味 |
多数の人々が集合利用できるような広場を修景植栽を含めて造成するための計画。自然公園内では、園地の設置計画と、個々の園地についてのレイアウトを決める計画とがある。園地の目的には設置される位置から、ピクニック・修景・保存などのためのものがある。修景園地では植裁とともに、休憩所・展望施設・案内所・駐車場・公衆便所・野外劇場などの施設によって利用の効果をあげようとするものである。園地計画に当たって留意すべきは、地形・植生などの自然環境を尊重し、最大限度に生かしながら、かつ利用度を高めるように整地・植栽・建築を行うことである。ピクニック園地とは、ピクニック利用を主体に昼間のみの利用とする。修景園地とは建物や構造物の周辺や風致上重要な地区に対して植栽、緑化することで通常周囲の植生となじみよく仕上げることが大切である。自然公園では、人工的な計画、仕立てられた樹木の使用は避ける。保存園地とは景観保存、開発の保留が必要な部分に対し設ける。保存については、間接的に、水脈・日照など環境条件にも影響を及ぼすことがないよう配慮すること。保存園地によって効果があがり、源泉が涵養されて温泉の湧出が増加したり、水源および流域の森林を保全することによって常時清洌な湧水が得られる例はたくさんある。また集団施設地区周辺に風致上保存の必要の場合、保存園地とする。なお、このほか路傍園地として路傍における休憩のための造成、展望園地として展望可能な付近を園地として造成するもので、自然公園内では望ましい造園的施設である。 |