意味 |
天津磐境(あまついわさか)。巨岩崇拝を背景とした古代祭祀のー形式で、山中・山頂に設けられた立石組。日本庭園の石組の源流といわれる。磐座(いわくら)と同義とする説が多い。降神の神座。「日本書紀」に、「吾れは天津神籬(あまつひもろぎ)及び天津磐境を起し樹て、当に吾孫(すめみま)の為に斎い奉らむ……」とあるように、子孫繁栄奉斎の場とする説もある(長谷川正海、1977)。この場合、巨大な立石2個を集団的に組み、その形は女陰の形をして生産の表象的造形を写しているとする。兵庫県芦屋の保久良神社など。→ひもろぎ |