意味 |
快適性、居住性、好もしさ、魅力性。イギリスにおける都市計画の重要概念で、環境の総合的な質をあらわし、公衆衛生(公害防止)・快適さ・保存の三つの相をもつ複合概念とされる。語源的には、「amenityは快適さ、喜ばしさ、pleasantnessと同義語であって、ラテン語のアモエニタスamoenitas(快適な、喜ばしさ、pleasantという意味)から派生し、さらにアマーレamare(愛するloveという意味)にまでさかのぼる(D.L.Smith 1974)」。アメニティの語が、住宅の居住性の問題から都市の快適性(urban amenity)さらには自然環境や歴史的環境の保全問題にまで幅広く使用されているのは、あらゆる場面で総合的な質を問う時代に入ったため(amenity society 志向)と、原語の意味に、「(1)場所・状況・気候・ 環境なと?の快適性、(2)人の性質や態度なと?の感し?のよさ、好ましさ、(3)快適な場所や景色、(4)感じよい応対、態度、しぐさ、言葉(伊東孝、1984)」など多面性があるためである。一般に分かりやすく、しかもその本質をついている説明に、ウィリアム・ホルフォート?卿のthe right thing in the right placeすなわち「然(しか)るべきものか?然るへ?きところにある」か?、よく引合いに出されるか?、要するに「あるべきものか?、あるへ?きところにある」というのは、「らしい・らしく・らしさ」のある状態といってよい。「らしさ」とか「分」とか「相応」とか、わか?国て?も使われてきた「必然性のある姿」か?アメニティた?と言えよう。 →まほろば |