造園用語集

庭園設計


造園用語集

て

庭園設計

項目 庭園設計 / ていえんせっけい
英語 garden design
意味 庭園の制作や施工のため、使用材料・形態・規模・構成・配置を考案し、寸法・数量を付して図面その他に表現すること。一般的には敷地内の各部の用途と機能、地割と動線、施設・工作物の配置・規模・形態、植物の配植および使用する材料を決定し、平面図・立面図・断面図・透視図・詳細図あるいは設計書として作成し、表現すること。庭園を構想したり設計すること自体は、庭が造られるようになったときからあるが、設計図として細かく表現するようになったのは近代以後で、昔は姿図などで表現した。かつては、庭園を設計する者と施工する者が同一である場合が多く、簡単な設計図もしくは図面類なしで構想を立て設計し、現場における施工を通じて具現化する方法が多かった。今も同様な方法がとられる場合がある。しかし現代においては設計方法も確立され、また庭園の設計者と施工者が同一でない場合や、公共的な庭園設計が増していることから、設計内容を詳細に表現する必要が高まり、庭園のデザインを図面に表現するのみならず、工事計画書・工事内訳書・仕様書・単価表といった施工や価格に直接かかわる内容を詳細に決定、表現したものを作成することを含む場合が多い。設計の実際としては、まず基本となる調査として施主の要望、敷地の現況、気候・地形・土質・植生・近隣の状況と、景観・交通路・給排水・地下埋設物などを把握した上で、庭園の基本テーマ、イメージを決め、敷地各部の役割・機能を想定しつつゾーニングと必要な動線の確保を行う。住宅庭園においては一般に、主庭・前庭・側庭・中庭・後庭などに区分するのがこれである。次に、土・水・石・植物といった自然材料あるいは人エ材料、施設・工作物を用いて景観の組立てやデザインをし、材料の入手面・費用面などの検討を加え設計を完成させる。この段階では材料のもつ諸性質や空間構成方法、デザイン原理、庭園技法の活用が重要となる。→ていえんこうせい。
五十音順
あ い う え お
か き く け こ
さ し す せ そ
た ち つ て と
な に ぬ ね の
は ひ ふ へ ほ
ま み む め も
や ゆ よ
ら り る れ ろ
わ