造園用語集

コモン


造園用語集

こ

コモン

項目 コモン  / コモン
英語 common
意味 イぎリスにおいて、主として個人所有地であって、多くの住民が共通に利用する特別な法的権利をもっている特定の土地。その権利には、放牧・燃料用としての木材収集、燃料用または屋根ふき用としての芝土採取、魚の捕獲、家畜の寝床または燃料用としてのワラビの刈取り、よい空気を吸い、運動をするといったものが含まれている。13世紀以来、コモンの囲い込みが行われ、18世紀には権利者の暴動まで引き起こした。農業システムの変化などを原因として、囲い込みは進行していったが、19世紀にはコモンの社会的価値が認識され、1845年の「囲い込み法」により規制が行われ、1866年の「首都コモン法」により、ロンドンのコモンの囲い込みは不可能となる。このことは、ロンドンの人口増、都市化の進展とともに、建築敷地にねらわれたことに対抗するもので、政府委員会の案を採用したものである。1925年になると、「不動産法」が成立して、一般大衆がコモンで良い空気を吸い、運動する権利が明確に認められた。コモンはおおむね自然の状態で利用されているが、管理の問題や、新しい時代の要求に適応しなくなった権利の内容などを整理するため、1965年の「コモン法」は、コモンの権利、コモンの敷地、ヴィレッジグリーンの登録を要求している。多くの役所では、住民のレクリエーション需要にこたえるためコモンを買収している。その結果、コモンは国土面積の4パーセントを占め、イングランドとウェールズに60万haあり、住民のレクリエーションエリアとして、都市の重要なオープンスペースとして役立っている。ロンドンには、ブラックヒース、ウィンブルドン、ハンプステッドヒース、エッピングフォレストなど、地方ではサリー州のウォルトンドウンズ、ハンプシャー州のニューフォレストなどがある。
五十音順
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か き く け こ
さ し す せ そ
た ち つ て と
な に ぬ ね の
は ひ ふ へ ほ
ま み む め も
や ゆ よ
ら り る れ ろ
わ